戦士諸君、鏡の前で自分の体にダメ出しばかりしていないか? オーストラリアのラ・トローブ大学の研究チームが、1日20分の「セルフ・コンパッション(自分への思いやり)」の瞑想を3週間続けると、自分の体を肯定的に受け止める気持ちが高まった、というランダム化比較試験の結果を発表した。EurekAlert!に掲載されたリリース(2026年10月18日)をもとに紹介する。
どんな研究?
- 対象:オーストラリアの18〜39歳の大人227人。
- 方法:ランダム化比較試験。瞑想をするグループと、すぐには始めず順番を待つグループ(待機群)に分けて比べた。
- 内容:オンラインで、1日20分、3週間、自分で進める瞑想。3種類のセッションで、マインドフルネス、自分へのやさしさ、「つらいのは自分だけではない」と考える共通の人間性を促した。体の感覚に意識を向ける練習もあったが、見た目についての指示は入っていない。
- 論文:学術誌『Mindfulness』(論文の公開は2026年9月10日)。
結果
- 瞑想をしたグループでは、体への肯定感(ボディ・アプリシエーション)と前向きな幸福感が、統計的に意味のある形で高まり、自分を責める気持ちが下がった。
- 体への不満も減った。
- こうした効果は、プログラムが終わってから6週間後にも続いていた。
- 発表によると、練習した回数だけで変化の大きさが決まっていたわけではなかった。
注意したい点
- リリースには、効果の大きさを示す具体的な数値は載っていない。
- 比べた相手は、偽の瞑想をするグループではなく「順番待ち」のグループだ。
- 対象は18〜39歳のオーストラリアの大人。研究チームも、もっと多様な人たちでどう働くか、効果がもっと長く続くかは、さらに調べる必要があるとしている。
- 著者は利益相反は無いとしている。
筆頭著者のジョシュア・マーマラ博士は、自分にもっとやさしく、理解をもって接するように促すだけで効果があった、という趣旨を述べている。
SPU的視点
筋トレを続けていると、「まだ足りない」「あそこが弱い」と、自分の体の欠点ばかり探してしまうことがある。向上心は大事だ。でも、毎日がんばっている体に「よくやってる」と声をかけることも、リカバリーの一部かもしれない。バルクんも今夜は、ダブルバイセップスの前に、自分の上腕二頭筋に「おつかれ」と言ってみる。今日もパンプ!
出典:
EurekAlert!(La Trobe University)「Brief self-care meditation delivers body confidence boost, study shows」(2026年10月18日)https://www.eurekalert.org/news-releases/1148284
論文:Mindfulness, DOI: 10.1007/s12671-026-02981-w