ダイエット飲料と水は、2年間の減量で同等。493人の試験が示したことと、読むときの注意点

戦士諸君、「ダイエット中は、甘い飲み物をダイエット飲料に替えればいいのか、それとも水にすべきか」。長年の疑問に、2年間のランダム化比較試験が答えを出した。結論を先に言うと、甘味料入りの飲料と水で、減量の結果は同等だった。ただし、この試験には読むときに知っておくべき条件がある。

研究の概要

  • 論文:“Effect of non-nutritive sweetened beverages v. water on body weight: long-term results of a randomised controlled trial”(British Journal of Nutrition、2026年8月4日公開)。研究機関は英リバプール大学。
  • 形式:ランダム化比較試験。期間は104週(約2年)で、12週間の減量期、40週間の支援つき維持期、52週間の支援なしの延長期で構成。
  • 対象:過体重または肥満の成人493人。
  • 比較:アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロースなどの甘味料入り飲料を飲む群と、水を飲む群。

わかったこと

  • 体重の変化:開始時からの減量は、水の群が3.7kg、甘味料入り飲料の群が4.8kg。この群間差は統計的に有意ではなく、結果は「水と同等」と報告されている。
  • どちらの群でも、ウエスト周りや体組成、代謝の指標が改善した。
  • 血圧やコレステロールなどで、群間に臨床的に意味のある差は見られなかった。

数字だけ見ると甘味料入り飲料の方が1.1kg多く減っているが、差は有意ではない。「ダイエット飲料の方が痩せる」とは言えない。

この結果をどう読むか(注意点)

  • 業界団体の資金提供がある:この試験は米国飲料協会(American Beverage Association)の資金で行われた。論文には、協会は試験の設計・実施・データ解析・結果の解釈に関与していないと記されている。
  • 英国の単一施設:試験は英国の1施設で行われ、人種・民族のデータは集められていない。結果を他の地域や集団にそのまま当てはめることはできない。
  • 最後まで残った人は半数以下:104週時点で完了したのは220人で、開始時の44.6%。新型コロナの影響や、最終期が任意参加だったことが背景にある。
  • 対象は、すでに行動面の減量プログラムに参加している人だ。普段の生活での効果とは別に考える必要がある。

SPU的視点:飲み物の選択より、積み上げる習慣

※ここからはSPUの見立てだ。水でも、甘味料入り飲料でも、減量の結果は同等だった。どちらを選ぶかで悩む時間があるなら、食事と運動と睡眠という土台に回した方がいい。減量を支えたのは飲み物ではなく、プログラムに沿って続けた日々の努力だ。正しい努力は、近道より強い。

今日も、パンプ!

出典

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