戦士諸君、地球に近づく小惑星や彗星を探す、NASAの宇宙望遠鏡「NEO Surveyor(ネオ・サーベイヤー)」の大事な部品が仕上がった。NASAは2026年10月26日、望遠鏡を太陽のまぶしさから守る「日よけ(サンシェード)」の準備が整ったと発表した。
NEO Surveyorとは
- NASAによると、見つけるのがとても難しい小惑星や彗星を見つけ出す赤外線の宇宙望遠鏡
- 集めたデータは、地球に近づく天体のうち、危険になるおそれがある物の数や性質を、NASAがよりよく知るために役立てられる
- 口径は20インチ(50cm)。検出器は、赤外線の2つの帯域で小惑星や彗星の詳しい画像を撮るように作られていて、検出器ごとに1,600万画素の空のモザイク画像を作る
日よけの役目と大きさ
- 日よけは、主に太陽のまぶしさをさえぎるための構造。赤外線の望遠鏡を冷たく保ち、望遠鏡の口に太陽の光が入らないようにする
- 高さは20フィート(6m)、根元の幅は8フィート(2.4m)
- 2枚のパネルが23.5度の角度で合わさった形をしている
- パネルには今年、つながった太陽電池864個が取り付けられた。この太陽電池は最大2キロワットの電力を作れて、機体に積んだ電池を充電するのに必要な電力をすべてまかなう
- 日よけには、機体の向き(姿勢)を知るための簡易な太陽センサーと温度センサーも取り付けられ、太陽電池の機能と性能の試験も終わった
ここまでの流れ
- 日よけの構造は、カリフォルニア州ストックトンのApplied Aerospace社が作った
- 1月:ニューメキシコ州アルバカーキのSolAero Technologies社が太陽電池を取り付けた
- 3月:カリフォルニア州エルセグンドにある民間の熱真空試験の施設で、環境試験を終えた
- 5月:コロラド州ボルダーのBAE Systems Space & Mission Systemsに、予定より早く届けられた
- 7月には、太陽電池を組み込んだ後の点検が行われた(NASAが公開した写真の説明による)
SPU的視点
高さ6mの日よけは、マスター・バルク(195cm)が3人縦に並んでも届かない大きさだ。しかも、ただ影を作るだけでなく、864個の太陽電池で機体の電力までまかなう。まぶしさから仲間を守りながら、自分でエネルギーも生み出す。まさに縁の下の力持ちである。しかも、納品は予定より早かった。地球に近づく、見つけにくい天体を探す望遠鏡の準備が、一歩ずつ進んでいる。宇宙をパンプアップ!
出典:
NASA Science(NEO Surveyor ブログ)「Sunshade for NASA’s NEO Surveyor Mission Ready for Its Day in Sun」(2026年10月26日)https://science.nasa.gov/blogs/neo-surveyor/2026/10/26/sunshade-for-nasas-neo-surveyor-mission-ready-for-its-day-in-sun/