戦士諸君、自分の食事、点数をつけたら何点だと思う? 東京大学の研究グループは2026年10月16日、日本人の食事の質を年齢・性別ごとに調べた結果、思春期から若年成人期で最も低い傾向が見られたと発表した。
どんな研究か(東京大学の発表による)
- 対象は、全国32都道府県に住む1〜79歳の日本人4,455人。
- 4つの季節に各2日間、計8日間、食べた食品や飲み物の種類と量を記録してもらった。
- 食事の質は、2つの指標で点数にした。
- HEI-2020:米国の食事ガイドラインにどれだけ沿っているかを見る指標。野菜、果物、全粒穀物、乳製品、たんぱく質食品、脂肪酸、ナトリウムなど13項目、100点満点。
- NRF9.3:とりたい9種類の栄養素(たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなど)の充足度と、控えたい3種類(添加糖、飽和脂肪酸、ナトリウム)のとり方から評価する指標。理論上の最高点は900点。
- 論文は学術誌『British Journal of Nutrition』に掲載された。
分かったこと
- HEI-2020は女性では16.1歳、男性では23.4歳、NRF9.3は男女とも24歳で、最も低い値になった。
- どちらの指標でも、思春期から若年成人期で低く、中高年層では比較的高いという共通した特徴が見られた。
- 子どもでは、世帯収入や父母の教育歴が高いほど食事の質が高く、朝食を抜く子では低い傾向があった。
- 大人でも、世帯収入や本人の教育歴が高いほど食事の質が高く、喫煙や朝食を抜く人では低い傾向があった。
- これらの関連の出方は、年齢や性別、指標によって違っていた。
注意したい点
- この研究は、いろいろな年齢の人を一時点で比べた横断研究(観察研究)。東京大学は、一人ひとりの食事の質が年齢とともに変わることを直接示すものではない、と説明している。「年をとれば食事は良くなる」という意味ではない。
- 参加者は一般の日本人より健康への関心が高い可能性があり、結果を日本人全体にそのまま当てはめることには注意が必要だという。
- 収入や朝食を抜くことなどとの関係は「傾向(関連)」で、原因と結果を示したものではない。
研究グループは、食事の質が低い傾向にある思春期から若年成人期が、栄養・食生活の支援を考えるうえで大事な年代だと指摘している。
SPU的視点
この研究では、朝食を抜く人ほど食事の質が低い傾向も見られた。まずは朝ごはんを1品から。筋肉は、毎日の食事の積み重ねでできている。バルクんも、三輪車で出かける前にしっかり朝ごはんを食べる。今日もパンプ!
出典:
東京大学 プレスリリース「日本人の食事の質、最も低いのは思春期から若年成人期――1~79歳4,455人、8日間の食事記録から年齢・性別による特徴を解析――」(2026-10-16)https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400298411.pdf
論文:British Journal of Nutrition「Age- and sex-specific variation in diet quality across the lifespan and its lifestyle and sociodemographic determinants in Japan」DOI: 10.1017/S0007114526108642