不眠に医療用大麻、睡眠の質や時間には「ほとんど効果がない可能性」 コクランが9研究537人を分析

戦士諸君、眠りの話だ。医療用大麻は不眠に効くのか。この問いに対して、コクラン(Cochrane)が、「今ある研究では、はっきり答えられない」とする系統的レビューを公表した。EurekAlert!でのリリースは2026年10月12日、レビュー本体はコクランのデータベースで10月13日に公開された。

どんなレビューか

  • アルゼンチンのブエノスアイレス・イタリアーノ病院大学のコクラン関連センターと、カナダのマニトバ大学の研究者が中心になってまとめた。
  • 不眠の治療を受けた18〜76歳の成人537人を含む9件の研究を分析した。
  • 9件のうち8件は偽薬(プラセボ)との比較、1件は抗うつ薬アミトリプチリンとの比較だった。

結果:睡眠はほとんど変わらない可能性

  • 偽薬と比べて、睡眠の質・満足度(7研究・374人)、総睡眠時間(6研究・194人)、日中の調子(5研究・144人)には、ほとんど、または全く効果がない可能性がある(little or no effect)。
  • 生活の質は改善するかもしれないが、根拠は非常に不確かだという。
  • 口の渇きやめまいなどの副作用は、わずかに増える可能性がある(根拠の確実性は低い)。

「効かない」と決まったわけではない

  • 筆頭著者のルシア・バレラ医師は「今ある研究では、確実に答えるには足りない」とし、「医療用大麻に効果がないという意味ではない」と話している。
  • 研究の多くは小規模で短く、最も長い研究でも12週間。使われた製品もばらばらだった。
  • 参加者は若い人と女性(72.66%)に偏っており、男性や高齢者、持病のある人に当てはまるかは分からないという。
  • 著者らは、より大規模で長期のランダム化比較試験が必要だとしている。

SPU的視点

眠れない夜に「これさえあれば」という近道を探したくなる気持ちは分かる。でも今回のレビューでは、睡眠そのものへの効果ははっきりしなかった。眠りに悩んだら自己判断で何かに頼らず、まずは医師に相談だ。回復も筋肉も、地道な積み重ねでつくる。今日もパンプ!

出典:EurekAlert!「Insufficient evidence to back medical cannabis for insomnia」(2026年10月12日、Cochrane)
https://www.eurekalert.org/news-releases/1146479
Cochrane「What are the benefits and risks of medical cannabis for treating insomnia (sleep problems)?」(2026年10月13日)DOI: 10.1002/14651858.CD016216.pub2
https://www.cochrane.org/evidence/CD016216

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