戦士諸君、新型コロナにかかった後、症状が長く続く「long COVID(いわゆるコロナ後遺症)」。その症状がその後どうなっていくのかを、同じ人たちを追いかけて調べた研究の結果が、米国内科学会(ACP)の学術誌「Annals of Internal Medicine」に11月3日付で掲載される。ACPが11月2日に発表した。
どんな研究?
- 研究の対象は、「RECOVER-Adult」という大人の追跡調査(コホート)に参加している人のうち、最初に新型コロナと診断されてから12か月の時点で、long COVIDの可能性が高いとされた大人1,019人
- その後の症状の変化を、前向きに(時間を追って)調べた
分かった事
- 症状が持続的に改善した人は、2年までに36.2%、3年までに50.1%
- 3年までに、症状が大きく減り、生活の質も良い状態になった人は56.4%
- 3年までに完全寛解に至った人は26.9%近く
ACPは、多くの患者にとって回復は可能である事を今回の結果が示唆している、とまとめている。
注意したい点
- この研究は、同じ人たちの経過を追った観察研究で、治療を比べた研究ではない。何が改善につながったのかは、この研究からは分からない
- ACPは、影響を受けている大人が多いことから、治療法をプラセボ(偽の治療)と比べる研究が必要だとしている。また、症状が続いている人のために、効果のある治療を開発する臨床試験も必要だとしている
SPU的視点
3年たっても半数近くの人は、まだ持続的な改善に至っていない。一方で、時間をかけて良くなっていく人が少なくない事も、数字で見えてきた。長い道のりの途中にいる人も、その人を支える人も、焦らず、一歩ずつ。症状が続いて困っているなら、自己判断せず医療機関に相談しよう。今日もパンプ!
出典:
American College of Physicians(EurekAlert! 2026年11月2日)「Half of long COVID patients see meaningful symptom improvement within three years」https://www.eurekalert.org/news-releases/1149450
論文:Annals of Internal Medicine「Timing of Long COVID Improvement in Prospectively Followed RECOVER-Adult Participants」(2026年11月3日、DOI: 10.7326/ANNALS-25-05275)