戦士諸君、野菜や果物の皮・種・芯を、いつも何も考えずに捨てていないだろうか。キングス・カレッジ・ロンドン(英国)の研究チームは、生の青果12種類を調べた。その結果、10種類で、ふだん捨てられがちな部分の方が、食べる部分より食物繊維が多かったと発表した。
調べたこと
- 生の青果12種類について、皮・種・茎・芯など、ふだん捨てられがちな部分と、いつも食べる部分の食物繊維の量を実験室で比べた
- あわせて、大学の職員と学生40人のグループで、この考え方について意見を聞いた
- 名前が挙がっているのは、バターナッツかぼちゃ、ピーマン(ベルペッパー)、ブロッコリー、キウイ、パイナップル、スイカの6種類
主な結果
- 12種類のうち10種類で、捨てられがちな部分の方が食物繊維が多かった
- バターナッツかぼちゃの皮と種は、100gあたり9.25g。100gで、1日にすすめられる食物繊維の3分の1近くになるとしている
- パイナップルの皮と芯は、果肉より食物繊維が453.7%多かった(リリースの数字)
- スイカの皮は、100gあたり2.10g
- 反対に、ブロッコリーの茎は、房(つぼみの部分)より食物繊維が28.4%少なかった。ブロッコリーは、いつも食べる房の方が食物繊維が多い
- 捨てられがちな部分は、青果の重さの25〜48%を占めていた
- 話を聞いたグループでは、こうした部分を食べる事への抵抗感や、消化への心配、ネットの栄養情報の少なさが、ためらう理由に挙がった。環境のためより、食物繊維が取れる事の方が理由として重く見られた
研究の限界
- 調べたのは12種類だけ
- 食物繊維は生の状態で測っていて、加熱すると量や消化のしやすさが変わる可能性がある
- 話を聞いたグループは、1つの大学の40人と小さい
- いろいろな人が安全に、実際に取り入れられるかは、これからの研究が必要としている
家でできる例(リリースより)
- キウイは皮をむかずに食べる
- ブロッコリーの茎は炒め物に入れる
- ピーマンの種も料理に使う
なお、英国の目標は1日30gだが、達成している英国の大人は4%にとどまるとリリースは紹介している。
SPU的視点
ブロッコリーの房は筋トレの友として有名だが、今回の結果では、食物繊維なら房の方が上で、茎の方が少なかった。一方で、キウイは皮ごと、ピーマンは種ごと、という小さな一手で、捨てていた所を食卓に戻せる。いつものまな板の上を、今日から少しだけ見直してみよう。今日もパンプ!
出典:
EurekAlert!(Taylor & Francis Group)「The parts of fruits and vegetables most throw away could save your health – and the planet」(2026年10月29日発表)https://www.eurekalert.org/news-releases/1149394
論文:International Journal of Food Sciences and Nutrition、DOI 10.1080/09637486.2026.2734852