戦士諸君、食事を変えると、体は思った以上に早く反応するらしい。スイスのジュネーブ大学は2026年10月13日、動物性たんぱく質を抜いた食事に切り替えたマウスで、わずか数日のうちに肝臓の働きが変わったとする研究を発表した。ただし、これはマウスの研究で、人で確かめたものではない。そして、動物性たんぱく質を戻すと元に戻る変化だった。
どんな研究か
- ジュネーブ大学医学部のピエール・メクラー教授のチームの研究で、学術誌『Molecular Metabolism』に掲載された。
- マウスを、動物性と植物性の両方のたんぱく質をとる「ラクト・ベジタリアン食」の群と、植物性のたんぱく質だけの「ヴィーガン食」の群に分けて比べた。
ヴィーガン食のマウスに起きたこと
- 数日のうちに、肝臓で糖をつくる働きの効率が落ちた。
- アミノ酸を分解した時に出る有害なアンモニアを、肝臓が処理する力が弱まった。
- 体を動かす量も大きく減った。
- 大学によると、体は食事の中身のわずかな変化にも1〜2日で適応する。動物性たんぱく質を戻すと、肝臓の代謝は元に戻った。とても速く起きるが、元に戻せる変化だという。
- 肝臓の酵素「GDH(グルタミン酸脱水素酵素)」を持たないマウスでは、植物性たんぱく質だけの食事で、アンモニアが大きくたまり、血糖の調節にも障害が出た。
大学が挙げる食事の考え方
植物性のたんぱく質は、動物性に比べて「分岐鎖アミノ酸」が少ない。肝臓は空腹時の血糖を保つのにこのアミノ酸を使う。大学の発表では、厳格なヴィーガン食の人は特定のビタミンを十分にとること、ナッツ、豆腐、レンズ豆など分岐鎖アミノ酸の多いたんぱく源を優先することを挙げている。ただし、これはマウスの結果から導いた考え方で、この食べ方をマウスで直接確かめたものではない。
読む時の注意
- マウスの研究で、人で同じことが起きるかは分かっていない。発表でも、植物性たんぱく質だけの食事が健康にどう影響するかは、まだ十分には分かっていないとしている。
- 大学の発表には、具体的な数値は載っていない。この記事は大学の発表の範囲で書いている。
- 発表は、植物中心の食事が特に環境面の利点から勧められていることにも触れている。ヴィーガン食が悪いという話ではない。
SPU的視点
体は、食べた物にすぐ反応する正直なマシンだ。食事を大きく変える時は、たんぱく質の「量」だけでなく「中身」にも目を向けよう。極端に走らず、自分の体の声を聞きながら調整するのが、正しい努力の道だ。今日もパンプ!
出典:ジュネーブ大学(UNIGE)プレスリリース(2026年10月13日)
https://www.unige.ch/medias/en/2026/un-regime-sans-proteines-animales-bouscule-le-foie
論文:Molecular Metabolism(DOI: 10.1016/j.molmet.2026.102435)https://doi.org/10.1016/j.molmet.2026.102435